小さな好きに目を向けよう「せかいはすきであふれてる」
46歳になったくるみです。こんにちは。瞬時に自分の年齢が答えられなくなっています。

ここのところ、こむぎの定期テストのための勉強に付き合っていて、夜の貴重な自由
時間が奪われています。
3人の子どもたちはだいぶ大きくなったとはいえ、三者三様に手がかかり、ルートは受験生となり、お金もかかります。
物価は上がっているというのに、成長とともに子どもたちの食べる量は増え、給料は上がらないし、上がる見込みもありません。
誰にでもできるパートとして働き、有能でもなく体力もないので、若い子より全然使えず、ちょっとした失敗をして反省するばかりの毎日。
少し運動をしたところで増えた体重は全然減らないし、相変わらず腰も重い。
部屋を片付けなきゃ、夕食の支度をしなきゃ、イライラを子どもにぶつけないようにしなきゃ、筋トレしなきゃ、明日のために早く寝なきゃ…
やらなきゃいけないことに追われて、ほんと、イヤになる!
今日は、そんな風に気分が落ちたときにおすすめの絵本です。
小さな「すき」を集めて
何もかもがうまくいかず、憂鬱な小学生の男の子。飼い猫と触れあっていると、不思議なことが起き…。落ち込んだ気持ちを吹き飛ばす方法について考えられる絵本です。
スッキリしない曇り空。晴れない気持ち。宿題は多いし、先生には怒られるし、給食もおいしく感じない、友達と遊ぶ気分にもなれない。
おれ、どうしちゃったんだよ。どうしたらいいの?
気持ちが落ち込んでどうしようもない時ってありますよね。
すべてがいい方向には考えられなくて、自分の気持ちなのに自分ではどうしようもない気がして、誰かに「どうしたらいいの?」と聞きたくなる時。
私にもあるので、とても共感します。
男の子の家と学校の間には「さかいめばし」という橋がかかっていて、学校へ行きたくない彼はこの橋を嫌っています。
物語の後半に向けて、彼は、何かを「すき」だと感じる気持ちを取り戻していきます。
ながれる くも。
ひんやりとした くうき。
かえりみちの ともだちがうたう
へんなうた。
「すき」なものたちの存在を思い出します。代り映えのしない毎日の中にも、自分の「すき」がたくさんあることを思い出すのです。
それはつまり、自分にとっての嫌な場所と好きな場所は、橋のような境目で分断されているのではなく、自分の視点で変えることができる、ということです。
やらなきゃいけないことが積み重なっていき、押しつぶされて見えなくなることがあるけれど。
自分が変われば、世界は変わります。
男の子が好きなものがたくさん挙げられていますが、私は、その1つ1つは小さな取るに足らないものだということに、関心を抱きました。
すきなものを挙げろと言われると、つい何か大それた、意味のあるものを言わなきゃいけないと思いがちですが、一般的には役に立たないものでも、自分にとってはキラリと輝くもの、自分の心を動かす小さなもの、そういうものに気付き、喜び、尊ぶ感性こそが、人間を人間たらしめてくれるものではないでしょうか。
タイパ、コスパと効率ばかりに目が向けられる現代で、忘れてしまいそうなことに目を向けられる絵本です。皆さまもぜひ!
空の色、ねこの表情や動き、夕焼けに染まる景色、男の子の寝ぐせ。色彩豊かに描かれたこの絵本の絵も、私の「すき」があふれてます!

