今日という日はきみのためにある「きみの行く道」
ナンを見るとムンクの叫びを思い出すくるみです。こんにちは。

(リライト記事・前ブログ2021年記事より)
私の母は思ったことをすぐ口に出すタイプで、私は人の意見を気にするタイプ。
表面上はうまく取り繕っていますが、あまり合わないなぁ、と常に感じていました。
以前、母がルートに将来の夢を聞いたときのこと。
「歴史が好きだから、歴史学者なりたいなぁ」と答えたルートに母は、
「えー。そんなのなら、おばあちゃん長生きしててもつまらないなぁ」
と言ったのです。
私は唖然。
子どもの夢に対して「そんなの」って何!?
だいたい「そんなの」と言われる職業なんてこの世にあるの??
まずは世界中の歴史学者の方に謝ってほしい!
「長生きなんてしてくれなくてけっこう!」という言葉を必死で堪えました。
母には悪気がない(今ではきっと言ったことも覚えていない)ようですが、一事が万事、自分と合わなければ、人の価値観を平気で否定した言葉を言ってしまう人なのです。
そんな母に育てられた私。
思春期までは母の価値観に自分を合わせようと必死でした。
思春期に入ってからは、反発してか、絶対この人の思うようにはならないと意地になりました。
そして、大人になってもしばらく、私は意地を張ったままでした。
けれど、子どもの進む道を考えたりするときに、母の価値観を意識するあまり、選択肢を狭めている、ということに気付きました。
ある人の価値観に束縛されることと、その価値観に反発することは、実は同じことなのです。
自分がそこにはない、という点において。
そのことに、 40歳にもなってやっと気付きました。
まだまだ反抗期の子どもくらいの精神年齢でした。
それからようやく、自分は自由なのだという感覚を自分に芽生えさせ、誰かのためにも誰かのせいにもせずに、自分の道を、自分の意志で、自分の足で歩むということに真剣に取り組まなければならない、と思ったのです。
私はやっと精神的に自立したのだと思います。
なんて、遅いスタートなのでしょう。
(でも遅すぎることなんてない。変われたことを喜ぼう!)
そして、自分の子ども達には、親の思想や期待や理想など気にせずに、自分の考えを持って、自分の感覚を信じて、自分が満足する生き方を見つけて欲しいと切に願います。
たくさんの行き止まりや、障害物、暗闇、迷い道があるでしょう。
けれども、苦しい道も人は自分の脳みそと足で歩んでいくのです。
これから長い道のりを進んでいく子どもにとって、いつでも私自身は応援団でありたい、と思っています。
方向を決めるのは子ども。
一歩踏み出すのが不安な子どもに、「いいぞ!頑張れ~!いけるいける!」と元気づけてあげたい。
失敗して困って立ちすくんでいるときも、「大丈夫!これからこれから!」って励ましてあげたい。
この絵本はそんな風に、子どもを応援する気持ちを全力で表現してくれている、素晴らしい1冊です。
今日という日は、きみのためにある。
おめでとう。今日という日は、きみのためにある。外の世界にむかってきみは、いま、出ていこうとしてるんです。きみの行く道。いろんなことがおこるけれど、今日のこの日はきみのもの!さあ出発しなさい、きみの道をね。何かを始める人の背中を全力で押してくれる、勇気の源泉となる絵本です。
何かを始めるとき。不安と期待で胸が張り裂けそう。
ネガティブなこと、ポジティブなこと、準備してきたあれこれや、準備し足りない気がするあれこれで頭の中はぐちゃぐちゃ。
いっそもう何もかもやめて、留まっていたい気さえする。
そんなとき、この絵本を開けば、必ず背中を押してくれます。
不安や、障害や、思いがけない事態も、そんなことは誰にでもある大したことのないこと。
自分の脳みそと足を信じて、進むこと。それこそが何より重要なこと。
何よりも良くないことは「ただ待っていること」。
待つのではなく進め!
きみはさいこう!
今日この日は、きみのもの。
黄色のニット帽の男の子が、道なき道を進んでいきます。
ポップな色遣い、イラスト的な絵が、スランプや恐怖の道でも進めそうな気持ちを後押ししてくれます。(本当に怖い絵だったら、進む足を止めたくなると思う。)
全部うまくいくとは言っていません。
辛いことも、大変なときも来る。けれど、そんなことは想定内。些末なこと。
きみならどこへでも行ける!
と、勇気をくれます。
「子どもが機関車とだとしたら、親はレールを敷くのが仕事ではない。どんな道でも走れる、脱線しても修正できるような、丈夫な機関車を作るのが親の仕事です。」
という、子どもたちが通った幼稚園の園長先生の言葉が思い出されます。
結局、親は応援することくらいしかできない。あなたを大切だと思っている人は確実に存在するよ、ということを示すだけ。
あとは身体を作る食事、安心して眠れる寝床を提供するくらい。
進む道の先回りしたり誘導したりはできないけど、もしも不安になって振り返ったときにはいつでも傍でボンボンを振りながら頑張れ!って全力で応援していたい、と思うのです。
そして。
今でこそ思うのは、きっと母もそう思っているということ。
彼女は言いたいことを言ってしまうだけで、私が強い意志を持って自分の行く道に満足している!と示せばそれで安心するのだろう、と。
私は私の道を、子どもたちはそれぞれの道を、できれば笑顔で進んで行けますように。
併走して応援するためには体力も必要!鍛えておかなきゃなぁ。

