コピペ上等。真似ることは学ぶこと「だるまちゃんとてんぐちゃん」
ここのところ涼しくなって朝のウォーキングが一気に楽になったくるみです。こんにちは。

リライト記事・前ブログ2018年記事より
2018年頃のもずくは以前にも増してこむぎの後を追いかけ、真似してばかりいました。
こむぎがリュックを背負えば自分も背負いたがり、ピアノを弾けば、ダイニングのイスをずるずる引きずってきて隣に置いて座り、低音をでたらめに鳴らします。
不思議としろめしの真似はあまりしません。
年が近いせいか、同性だからか、こむぎの真似ばかりです。
そのおかげで、サンダルやズボンを履けるようになったり、手遊びを覚えたり、どんどんと新しいことを吸収していきました。
「真似る」と「学ぶ」は同じ語源からきていると聞いたことがありますが、本当に真似ることは学ぶことなんだなぁともずくを見て思いました。
そんな風に思った私ですが、実はその昔は「真似ること」にいいイメージを持っていませんでした。
というのも、私の母が人の真似をすることを嫌う人だったからです。
「〇〇ちゃんのような格好がしたい」と言えば「人の真似をしても似合わない」と言われ、絵や作文なども、「真似をしないで自分の力で書きなさい」と教えられました。
とにかく人に流されたり影響されることを嫌っているように思いました。(私がそう受け取っただけかもしれません)
けれど最近になって思うことは、真似ることから始めた方が、結果として個性を出していけるのではないかということです。(母を批判したいわけではないのですが)
最初からできてしまう天才タイプは別にして、私のような凡人は何に関しても0から何かを生み出すことは難しかったように思います。
最初は完全コピーでもいいと思います。向上心さえあれば人はそのままではいられないものです。
例えば、服装にしても、いいなぁと思う人のコピーをしてみることで、この色は似合わないから違う色にしてみよう、この体型では違う丈の方がいいのではないか、など、発展していくのではないでしょうか。
作文や絵にしてもそう。
読書感想文など、正直最初は上手な人のコピペでもしてみるといいと思います。
そうしたら、どういう風に書くといいのか大筋を掴め、そこから少しずつ、しっくりこない文言を変えていき、ケースバイケースで構成を変えていき、オリジナルの文章を作ることができる気がします。
というわけで、私は子供たちに難しくてできそうにないことはとにかく真似てみることを薦めています。
今日は、友達の物が素敵に思え、真似したくなっちゃう子どもの心理を描いた可愛い作品です。
とことん真似しちゃおう!
だるまちゃんは、友だちのてんぐちゃんのちょっと変わった持ち物が欲しくてたまりません。お父さんが持ってきてくれたものでは納得いかず、自分で工夫しながら手に入れていくだるまちゃん。最後には、てんぐちゃんの長い鼻が欲しくなってしまうのですが…。だるまちゃんは手に入れることができるでしょうか。
友達の持ち物を羨ましくなってしまうだるまちゃんですが、その希望を叶えてあげようとたくさんの品物を並べるお父さんの姿に愛を感じます。
それが、だるまちゃんの希望とは少しズレているのもユニークです。
だるまとてんぐというキャラクターのチョイスといい、
ふーん。いいものだね。
という話しぶりといい、品が良く、ほのぼのします。
真似されても嫌がったりせ、自慢げでもないてんぐちゃんの対応がとても優しいので、だるまちゃんが真似したくなっちゃう気持ちにとても共感できます。
ただ羨ましさだけでなく、友だちとお揃いになりたいという気持ちもあるのかもしれません。
最後には、可愛いてんぐもどきになっただるまちゃんと、てんぐちゃんが仲良くにこにこしている様子が可愛くて大好きです。
こむぎはずらりと並んだ品物を見るのがとても楽しかったようです。
シルクハットやコック帽…いろいろな形の帽子。眺めているだけで楽しいです。
工作好きのこむぎは普段からラップの芯で掃除機を作ったり、輪ゴムでギターを作ったりしているので、だるまちゃんの創意工夫にも興味津々でした。
しろめしは、前に読んだことがあったので、知ってるし、という態度で眺めていましたが、やはりたくさんの品物が並ぶページに惹かれるようでした。
図鑑好きのしろめしのような子にも、魅力的に映るページがあり、おすすめです。
長く愛されているのが納得の絵本。
皆さんも、可愛い登場人物にほっこりしてみては?
近くに真似したくなる人がいるって、幸せなことだよね
