これぞワンオペ育児!「おんぶねこ」
物語に感情移入してすぐ泣いてしまう感動屋のもずくが、ドラえもんの映画を見て号泣した後、「はぁー、泣かされた」としみじみ言うのが年寄りじみていて、面白かったくるみです。こんにちは。

2025年現在。我が家の子どもたちは、高2、中1、小3になり、1番下のもずくも、ほとんどのことが1人でできるようになりました。
なので、外出先で抱っこしている親子なんかを見ると、早くももう懐かしい気持ちになります。
抱っこヒモから飛び出すムッチムチの足。
椅子足カバーと見間違えるような小さい靴下。
フードコートで子ども椅子から脱出を図る子に無理やり与えるマグ。そして、投げられるマグ。
ベビーカーにじゃらじゃらとぶら下がるおもちゃたち。
あんなに毎日手元にあったものたちに、もう触れることもなくなりました。
今となっては懐かしいけれど、まだ戻りたいとは思えないくらいの距離感の今。
ワンオペ育児の日々を思い出した今日の絵本はこちら。
しゃーないから、ずっと、おんぶや
おとうさんネコは掃除も、炊事も、食事も、トイレも、いつでもどこでも子ネコをおんぶしています。見えない間に背中でいたずらされたり、大変な毎日を送るおとうさんネコですが、気付かないうちに…?おとうさん猫の関西弁のゆるさや、うちの中の様子など小道具まで詳しく描かれた背景も楽しめる可愛い絵本です。
まだ子どもが生まれる前、遊びに行ったディズニーランドでのことです。
朝から遊んだ私は、1日中歩き回ってクタクタになり、足がだるくて、重たい体を文字通り引きずりながら駅への道を歩いていました。
ふと横を見ると、眠った子どもを抱っこして歩いているお母さんがいたのです。
衝撃を受けました。
どこにそんな力が…私なんて自分一人の体でさえ持て余すほど疲れ果てているのに!
育児って、どれだけ体力がいるんだろう…
そう思ったあの瞬間の夜の空気を、私は今でも覚えています。
そうして、時を経て、子どもが産まれ、育児は本当に体力がいることだと知るのでした。
おれの こ、おんぶじゃ ないと なくねん
しゃーないから、ずっと おんぶや
おとうさんネコはそう言って1日中おんぶをしています。
とうちゃんネコ、わかるよ!その気持ち!
一日中抱っこやおんぶって本当にしんどいです。
でも、泣くんだもん。泣かしておけばいい?簡単に言うけどさ。
周りに抱き癖がつくとか言われて、いろいろやってみても結局泣き止まず、これはどこか具合でも悪いのかもしれないと心配になったりして抱っこすると、ぴたりと泣き止んでコロッと寝たりして。
結局抱っこかよ!という感じ。
どうしても抱っこできない時ももちろんあるわけで、そんな時に泣かす時間はとっておきたい。
なので、できるときは抱っこしちゃった方が気持ち的に楽なんですよ。
でも身体は本当に辛い。
夏はお互い暑いし。接触しているところだけどっちのかわからない汗でぐっしょり濡れて、絶対おんぶよりベッドで寝た方が快適でしょ!って思うのだけれど。
おとうさんネコの、どうせ床に寝かせるなら体重計に置いて体重測れば良かったな、という小さな独り言に、試行錯誤して工夫しながら育児する様子がぎゅっと詰まっているような気がして、一気にとうちゃんネコを好きになりました。
でも、このおとうさんネコ、どこか嬉しそうなんだよなー。関西弁もあいまって、どこか余力がある感じが、肝っ玉かあさんならぬ、肝っ玉とうさんという感じで、器が大きくてかっこいいです。
私にはそんなに余裕がなかったかも。
こんなにおんぶされた記憶ないな~

2歳までは毎日してたんだけどな。
ヘルニアで抱っこできなくなる前…

あんなに抱っこしたのに記憶から消し去られているなんて、寂しすぎますぅ…
赤ちゃんをおんぶ、抱っこするときは体幹を意識して、腰を痛めないようにくれぐれもお気をつけて!