世界でたった1つしかない空間「ぼくのすみっこ」
夏フェスに行ってみたいくるみです。こんにちは。気持ち的には行きたいんだけど、体力が心配すぎて勇気が出ない・・・

今住んでいるこの家に引っ越すとき、インテリア雑誌に載るようなステキ空間を夢みていました。
そんな我が家のリビングは今、しろめしのダンベル、こむぎの通学用の大きいリュックに、もずくの折り紙や粘土や絵の具…ステキ空間なんてほど遠い、生活感だだ漏れ空間と化しています。
一日一日、お弁当作りや学校からのお手紙整理だけで疲弊してしまい、なかなか改善されません。
せめて実用的な空間であればそれでいいのだけれど、それすら叶っていないような、雑然としたリビングです。
そんな中、自分の部屋もない主婦あるあるの私は、数年前にダイニングの隅に仕切りの付いたデスクを買いました。
それまでは、ブログも、裁縫も、学校からの手紙に目を通すのも、読書も、すべて、ダイニングテーブルで作業していました。
そこでは食事もするのでどんなに途中でも出しっぱなしにできない(出しっぱなしの時ももちろんあるんだけど、汚される恐怖と常に隣り合わせ)し、家族にはまる見え、何をしていてもお構いなくみんなが話しかけてくる状態。
全然集中できない!
いろいろ考えた結果、ちょっとしたパーテーションが付いたデスクを買うことにしたのです。
そうしたら、集中しやすい!作業途中のモノを出しっぱなしにしておける!とにかく快適、仕事が捗ります。
そしてそれだけでなく…
有孔ボードになったパーテンションにに好きな絵本を飾れたり、ペン立てを付けて、よく使うものを差しておけたり、好きなものに囲まれて、なんだか心が満たされるのです。
小さなデスク1つ分のとても狭い空間ですが、私の好きなモノばかり集めた私だけの場所。
家族ファーストで自分を見失いがちなママに、本当におすすめです!
今も、部屋のすみっこの、そのデスクで記事を書いています。
私の、私だけのすみっこで。
今日の絵本は、そんな、自分だけのすみっこのお話です。
自分が暮らした、自分だけのあと
部屋のすみっこに、カラスの子がやってきました。自分だけの落ち着くすみっこに好きなものを集めていきます。ベッドに、本に、植物に、音楽。他には?何もなかった空間が「ぼくのすみっこ」になる様子を眺めて楽しめる絵本です。
本というものは、その性質上、いくら180°いっぱいにページを開いても、真ん中に線というか、谷というか、ができますよね。
その谷を部屋のすみっこに見立てて描かれた絵本です。
縦長の絵本のページを開くと、見開きページの真ん中に部屋のすみっこが出現します。
そこにやってきた1羽のカラス。
すみっこで座り込み、寝転がって。
ページをめいっぱい開けないと、隠れちゃう感じが本当にすみっこにいるみたいです。
その空間が気に入ったのか、自分のモノを置き始めました。
ベッドに、本に、植物に、照明…
せっせと水をやった植物はどんどん大きくなり、カラスくんは壁に模様を描き始め…
でも、まだなにか足りない?
縦長の絵本の開き方を90°くらいにすると、ページが本当に壁のように見え、絵本の中でちいさなカラスくんが暮らしているように感じます。
カラスくんは楽しそう。好きなモノを追求していくカラスくん。
私も実家を出たとき、自分の好きな家具を集めていくのが楽しかったなぁと思い出します。
この家には何もなかったはずなのに、今あるモノの量に改めて驚きます。
買ったり、もらったり、作ったりした、たくさんのモノたち。
暮らしている空間には、それぞれ暮らした人のあとが残ります。
この家はもう家族が多くて、私だけの場所とは言えないけど。
すみっこの、このデスクまわりは、私だけの私の空間。
少し雑然としてきたこの場所をもっと好きなものだけに整えたいとワクワクしてきました。
やっぱり、自分の好きな空間で暮らしたいなぁ。
